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4 烏龍茶の歴史
1)北福建の武夷山と建甌
  烏龍茶の故郷である建甌市を含む福建省武夷山一帯は古来“建渓”と呼ばれ、唐の時代(618年から907年)には、建甌の北宛御茶園で皇帝献上茶を作っていたとされています。建渓でのお茶に関する古書の記載としては790年、武夷山に関しては唐元和年間(806年から820年)の物があります。その頃からすでに銘茶の産地として有名でした。この時代に生産していた茶は抹茶や、高級緑茶を原料に固めて作った禁圧茶、緑茶等とされています。  また元の時代(1271年から1368年)にはそれまで皇帝献上茶を作っていた建甌に代り1302年には武夷山に皇帝献上茶を専門に作る御茶園を創設しました。
武夷山に現存するの皇帝献上茶大紅袍 北苑御茶園跡地での茶作り

 明の時代(1368年から1644年)の末頃、茶葉を半醗酵させて製茶する烏龍茶独特の緻密な茶製法は武夷山で確立します。武夷山の聳え立つ33の峰と99の巨岩の間を清流が流れる環境は、古くから仙境と称えられ、茶樹の栽培に最も適しています。また茶園は盆栽式茶園とも云われ、巨岩と渓流の間を沿って美しく広がり、山水画そのものの景観は訪れた人々の心を強く惹きつけます。
武夷山の盆栽式茶園 盆栽式茶園の景観
盆栽式茶園の茶摘み

 武夷岩茶の品種は豊富で、茶農家と自然環境が長い歴史を経て代々創り上げた各品種ごとにそれぞれ独特の特徴を具えています。すなわち皇帝献上茶の大紅袍や、水仙、白鶏冠、水金亀、鉄羅漢、肉桂等々数多くの優良品種であり、現代に到るまで天と地と人が創る独特の中国銘茶として広く知られています。“岩韻”と賞される岩茶独特の飲後のどこしにのこるあまみのある香気は、他の追従を許さない静謐で奥深い深みを具えています。

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