中国茶の起源 | 中国茶の発展 | 中国茶の種類
烏龍茶の歴史 | 烏龍茶の品種
近代の中国茶葉輸出の隆盛 | 中国茶葉輸出の衰退
中国茶戦後から現代へ | 日本市場と中国茶
楼蘭と中国茶


8 中国茶戦後から現代へ
 1949年以降の中華人民共和国の時代になると、茶葉の総輸出で1951年から1954年までが2万t台、1956年から1960年までが4万t台、1961年から1969年まで再び3万t台に落ちて、1970年から1976年には4万tから6万tの間で推移し、1977年には8.17万t、1979年には10万t台に達し、1985年13.74万tと過去の記録を更新、1988年には19.86万tを記録しました。
 1996年の中国の茶葉総輸出は16.96万t、この年の茶葉輸出世界一位は24.42万tでケニア、二位スリランカ、中国は第三位、インドが第四位です。中国の茶葉輸出は政治の嵐が吹き荒れた1960年代を除き、戦後から現在まで増加傾向にあったとされています。

 茶園総面積では1963年から1981年の間には中国全土で85万ヘクタールの茶園を開墾或いは荒廃茶園を修復したと発表されています。中国国内での茶葉総生産量は、1949年の4.1万tから1983年に40.1万tに達し、年率では平均7.4パーセントの伸びで茶園は回復し、現在中国は茶園面積の大きさで世界一、総生産量ではインドについて二番目に位置するとされ、現在もたいへん多くの人々が茶に関わる仕事に携わっています。
 
 
 
 

 また最近の特に都市部での生活水準の向上によって中国国内でも、人々はより良い茶葉を求めるようになり高級茶葉は驚くほどの高値で取引されることも多くなりました。人々は種類豊富な中国茶の中から日々好みのお茶を愉しみ、茶農家は各種の優良品種を育てる傾向にあります。
 古来より中国人のお茶好きな性格は現代になっても、しっかりと深く根付いています。